こんにちは、さくらです。
前回の記事で転職をするか迷っている人もとりあえず転職エージェントに登録した方が良いというお話をしました。
しかし、まだ転職をするか決め切れていない人には転職エージェント利用時の注意点があります。
実際にまだ転職するかどうか迷っている段階で二回転職活動をし、リクルート、doda、マイナビ、ハタラクティブと4社のエージェントを利用した私がやってしまった失敗談をもとに解説していきます。
キャリアアドバイザーも「1人の営業マン」ということを忘れるな!
求職者にとって転職エージェントは無料で利用できるサービスなので、大学のキャリアセンターのような感覚で利用ができます。
でも、一つ忘れないで欲しいことがあります。
あなたが相談をするキャリアアドバイザーの方は、あなたからはお金をもらっていませんが、あなたが入社することになる企業からは成果報酬という形でお金をもらっている営業マンだということです。
キャリアアドバイザーの方はその成果報酬を獲得することで成績を積み上げています。
もちろん、それ自体はビジネスですから当たり前のことですし、ビジネスだからこそ質の高いサービスを受けられます。
しかし、これによる落とし穴があります。
急かされても慌てないこと

キャリアアドバイザーの方は営業マンなので目の前の売上目標に追われています。
「一年後に転職をしようかなぁ」という人を放っておいたら他のエージェントで転職をされてしまうかもしれませんし、「転職するか迷っている」という人にもできるだけ転職をしてほしいと思っています。
そのため、とにかく今すぐ行動をするように働きかけてきます。
これに流されてはいけません。
私の失敗談
二回目の転職活動の時、転職エージェントに登録した時には志望業界も決めておらず、転職するかどうかすら確定していない状態でした。
そのことをキャリアアドバイザーにも伝えていましたし、「一年くらいかけて納得いくところを見つけていきたい」と話しました。
しかし、キャリアアドバイザーの方に「とりあえず応募して選考を受けながら考えていきましょう!面接を進めるうちに志望業界は固まってきます!」「これからコロナ禍でどんどん求人が減っていくので早く始めた方が良い」等々言われた私は焦ってまだ業界も決め切れないうちに何社か応募してしまいました。
すると、直後に面接の案内が来て、慌てて志望動機をまとめて面接をして、とんとん拍子でそのまま最終面接まで進んでしまいました。
新卒の就活の時は内定後、他の企業の結果が分かるまで待ってくれることがありますが、転職活動ではそうはいきません。
企業からしたら内定を出した人が来てくれないのであれば、二番目の候補にすぐに内定を出したいので、内定後数日以内には返事をしなくてはいけません。
つまり、並行して志願する会社があるなら、同時に最終面接がくるようにスケジュールを調整しないと「A社の結果次第でB社に行くかどうか決めよう」ということもできないんですね(・・;)
日中は現職で働いて、家に帰ってから翌日受ける企業の下調べをして、面接の予行練習をして、面接当日は現職を途中で抜け出して面接に行って、次の日はまた別の企業の面接で……………
こんな過密スケジュールでどの会社に行きたいかなんて決められるかーーーーい!!!!!
何が選考を受けながらゆっくり考えていきましょうだーーーーい!!!
そんな時間ないーーーーーー!!!!
と完全にパニックを起こしました。
結果的に、3社ほど最終面接を控えた状態で全て辞退をしました。
こんなに大変な思いをして最終面接まできたのに蹴ってしまうことはすごく躊躇しました。
でも、こんなにバタバタで転職先を決めてしまったら絶対に後悔をすることになると思いました。
志望業界・職種を流されるな

前述の通り、転職エージェントは企業からの成果報酬で成り立っています。
成果報酬は、求職者の採用が決まった時、その人の年収の〇〇%が転職エージェントに支払われる仕組みです。
そのため、キャリアアドバイザーとしては、求職者が出来るだけ早く内定をとって、且つ年収が高く採用されることが一番利益になるということができます。
このことから、下記の二つのリスクが想定されます。
- ブラック企業でも内定を出しやすい企業を紹介される
- 仕事内容ではなく、年収重視の企業を紹介される
私の失敗談
私自身、一回目の転職活動の時は営業の仕事が辛くて仕方がなくて、「営業以外の仕事が良い」とキャリアアドバイザーに伝えました。
しかし、キャリアアドバイザーには「内勤にしたら年収も下がるしもったいない。営業の方が良い」とかなり強く推されました。
「営業が辛いから内勤」という甘い考えしかなかった私は自分の軸もなく、キャリアアドバイザーの勧めるまま結局営業職ばかり受けていて「これなら転職する意味あるのか。。。?」と思い直し、一回目の転職活動はやめました。
これは必ずしも間違っていることではありませんし、私自身、あの時内勤職に転職はしていなくて良かったと思っています。
結果的に転職はせずに異動をして他部署で営業をやることになりましたが、「営業=辛い」というわけではないことを知ることができたからです。
でも、もともと転職エージェントに行くときは内勤職志望だったのに、キャリアアドバイザーに言われるがまま納得していない状態で志望職種を変えてしまったのは良くなかったなと思っています。
転職エージェント利用時の注意点
この二つの失敗談から伝えたいことは、
キャリアアドバイザーに判断を委ねるな
ということです。
「アドバイザーの方がそう言うならこうした方が良いのかな」で流されて転職活動をしてしまうと後悔をすることになります。
キャリアアドバイザーの方に自分の市場価値を教えてもらったり、転職市場についての知識をもらうことは大切ですが、それによって最終的に判断をするのは自分自身です。
もし、自分の意見をはっきりと伝えてもどうしてもキャリアドバイザーの方が話を聞いてくれないのであれば、担当を変更してもらったり、他のエージェントの面談に行ってみたりしてください。
まとめ:転職エージェント利用時の注意点
如何でしたでしょうか。
転職エージェントはうまく利用すればとても便利なサービスです。
「これが無料でいいの!?」と思えるようなサービスを沢山受けられます。
しかし、一方で自分でしっかりと判断をするということを意識していないと、キャリアアドバイザーの方に流されてしまいます。
まだどうしたいか結論が出ていないのであれば、「まだ決め切れないからすぐにまずは情報収集に徹したい」ということをはっきりと伝えてください。
転職をするか迷っている人も、本日お話した注意点を意識しながら、上手に転職エージェントのサービスを活用してほしいと思います。
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